メガネっ娘 と アカデミー賞

最近サボっていたおかげで、感想を書こうかなぁと思っていた映画が溜まっていたわけですよ。そんな中、第79回アカデミー賞のノミネート作品が発表されたわけですよ。というわけで『リトル・ミス・サンシャイン』の感想を書くわけです。

http://www.oscars.com/nominees/?pn=list

ところで、何故アビゲイル・ブレスリンは主演女優賞ではなく助演女優賞にノミネートされているのだろうか。主演じゃないの?東京国際映画祭では最優秀主演女優賞を獲得してるんだけどな。主演と助演のしっかりした判断基準ってあるんだろうか。


そんなアビゲイル・ブレスリンが可愛いですよ。素直で頑張りやさんで、なんといってもメガネっ娘。そしてあの幼児体型。
『サイン』の一家の娘と同じ役者ですが、もっとスラッとしてたような気がするんだけども気のせいかな。

Images from Signs (2002)


父、母、息子、祖父、伯父ら性格に難のあるうだつがあがらない5人プラス娘の6人家族が崩れ去りそうになりながらも再生する様を描いたロードムービー。はるばる遠い美少女コンテストの会場まで家族6人で向かうわけです。

人生の勝者を目指し行動するが敗者の色濃厚な父に、自殺未遂を起こしたゲイのプルースト研究家の伯父、ニーチェの影響を受け沈黙の行真っ最中の兄、若いうちは女とヤリまくれと孫に説教する祖父、そしてこんな家族をまとめようと甲斐無き努力をする母とキャラクター設定はなかなか凄まじい。しかしこの無茶な登場人物たちが紡ぎだす物語はなぜか荒唐無稽には感じれれず、楽しく切なくしみじみといい感じ。
みんながそれぞれ努力しているところがいいんだろうと思います。ちょっと方向はおかしいかもしれないけど、自分の思う方向へ一生懸命向かっているところが微笑ましい。そして自信をもっているのが頼もしい。登場人物たちの行動を観て、じゃなくて、登場人物たちの行動に重ねて一緒に笑ったり悲しんだりできるのは気分のいい体験ですよ。こんな変な人たちなんだけどね。


自分探しではなく、自分であることを確認する旅だったってところもイイ感じです。


こういう変なインディペンドっぽい作品が紛れ込んでくるハリウッドのアカデミー賞に比べ、日本のアカデミー賞ってのはつまらないなぁと思いますよ。せめて作品賞に『ゆれる』くらい選定できないのかね?
第30回 日本アカデミー賞

新人俳優賞を除く13部門で挙げられてるのは『明日の記憶』、『男たちの大和 YAMATO』、『THE 有頂天ホテル』、『武士の一分』、『フラガール』、『嫌われ松子の一生』、『ゆれる』、『涙そうそう』、『博士の愛した数式』、『デスノート 前編』、『かもめ食堂』の11作品。『博士の愛した数式』、『デスノート 前編』、『かもめ食堂』がそれぞれ1件ずつあるのみ。『ゆれる』と『涙そうそう』も2件ずつなので、6作品で13部門のほぼすべてが占められていて、まぁなんだかなぁといった感じ。
意味あるの? これ。


気を取り直して、オスカーのほうでいくつかの部門にノミネートされていて近々日本で公開される作品をチェック。
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http://www.movie-eye.com/lineup/2006/07/post.html
http://babel.gyao.jp/


ラストキング・オブ・スコットランド』は東京で3月、『あるスキャンダルの覚え書き』も一応年内に公開されるっぽいですね。
まぁ、でも一番観たいのは『パンの迷宮』ですが。『ミミック』や『ヘルボーイ』のギレルモ・デル・トロの監督作品ということですし早く観たいなぁ。日本で公開されたとしても上映されるかなぁ、名古屋で……。
http://www.panslabyrinth.com/