少女 と ファンタジー

シャーロットのおくりもの
監督:ゲイリー・ウィニック
出演:ダコタ・ファニング
   ケビン・アンダーソン
   エシー・デイビス 他
声の出演:ジュリア・ロバーツ
     スティーブ・ブシェミ
     ロバート・レッドフォード 他
2006年/アメリカ/97分

ダコタ・ファニングはなかなか大きくならないなぁと思ったんですが、まだ13歳ですか。『アイ・アム・サム』の時は7歳くらい? すごすぎるな。
ハリウッド最強の女優とも言われた彼女は確かに凄い。競演した俳優の顔ぶれは、『アイ・アム・サム』でショーン・ペン、『ハットしてキャット』でマイク・マイヤーズ、『マイ・ボディガード』でデンゼル・ワシントン、『美しい人』でグレン・クローズ、『ハイド・アンド・シーク』でロバート・デ・ニーロ、『宇宙戦争』でトム・クルーズと錚錚たる面々。で、まだ13歳。末恐ろしいというか、ちょうどこんなニュースも。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070126-00000369-reu-ent

しっかりしたお子さんで。


で、『シャーロットのおくりもの』。観たのは字幕版。吹き替え版のガチョウの夫婦がヒロミと松本伊代で、馬が高橋英樹だったりするんですが、あまり話題になってないみたいだね。もとの声優もキャシー・ベイツとかだったりするんですが、こっちもあまり話題になってないような気がする。ジュリア・ロバーツだっていうことすらあまり推してなかったような気がする。ダコタ・ファニング一本で宣伝は大丈夫だとふんだのかな?


食卓に並ぶ運命の子豚を人間たちの胃の中に入れさせまいと奮闘する人間の女の子と蜘蛛の奥さんの話。


まぁ、当然『ベイブ』が思い浮かぶんですが、『ベイブ』の原作小説は1983年に発表されて、『シャーロットのおくりもの』の絵本は1952年に発表されているらしいので、こちらが先みたい。とりあえず物語の雰囲気はけっこう違います。シャーロットの方が生と死をしっかり物語に組み込んでいて子供教育作品っぽいね。

クモとネズミだけがやたらと頑張っている印象を受けるし、なんだか同じことの繰り返しなので全体的な流れはちょっとピンとこないんですが、まぁいいお話なのかな。ラストのあたりの展開は好きです。

でもやっぱりどちらが好きかと聞かれれば『ベイブ』を選ぶかな。


で、ダコタ・ファニングの出演作を調べていたら、『Coraline』がヒット。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の監督のアニメーション作品で2008年公開予定。楽しみ。

というわけで、原作小説を読む。
去年の後半に『ネバーウェア』を読んだし、最近ニール・ゲイマンの作品が立て続けに出版されるそうなのでちょうどいいなぁ、と未読本の山から探し出しました。子供向けということもあって軽くささっと読み終わりましたよ。


女の子が偽者の“もうひとりの”ママが支配する世界に入り込んでしまい、そこから逃げ出そうと奮闘するお話。


いかにも子供向けでなんかゲームみたいな展開ですが、ラストも一展開あって楽しめましたね。ホラー要素はしっかりあって、これは嬉しい。しっかりした利発な主人公はダコタ・ファニングにピッタリな感じ。

「ネコには名まえなどない」
「そうなの?」
「そうだ。おまえたち人間に名まえがあるのは、自分が何者かわかってないからだ。おれたちはわかっているから、名前など必要ない」

さすがにネコはカッコイイ。ということで、吾輩は猫である名前はまだ無いのは当然みたいですよ。ネコと少女というなかなか最強な組み合わせでイイ感じ。
しかしボタンに何か意味があったんだろうか。偽者の象徴みたいなものなのかな?


で、続々公開予定のニール・ゲイマン原作の映画作品。『Beowulf』はロバート・ゼメキス監督のファンタジー作品。アンソニー・ホプキンスジョン・マルコヴィッチが出演します。アンジェリーナ・ジョリーは声での出演。
『Stardust』もファンタジー作品。こっちはクレア・デインズロバート・デ・ニーロが出るらしい。どんな作品になるんだろう。
http://www.beowulfmovie.com/
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『アナンシの血脈』も読まないとね。
アナンシの血脈 上 ニール・ゲイマン:文芸書 | KADOKAWA

『ベイブ』
バ〜ラムユ〜

シャーロットのおくりもの
原作。読んだこと無いけど。