オカルト と 映画化

『水底から君を呼ぶ』
著者:大石圭
光文社文庫

『水底から君を呼ぶ』を読んだ。
新婚旅行でのダイビング中に忽然と消えてしまった妻。なぜかその海上に白い花が漂っていたりして不思議に思う主人公。
失意に沈む主人公は、過去に妻の友人が消えてしまったプールで白い花が浮かんでいたことを知り、妻の消えた秘密が分かるのではないかと妻の過去を調べ始める。
そんな話。当然ホラー。


作者はラブストーリーを意識して書いたようですが、今までの人を食ったりするのもラブストーリーと言えばラブストーリーですよね。


あまりにもオーソドックスで、やっぱりオカルトものは向いていないんじゃないかと思うものの、『1303号室』よりはマシかな。異常な状況を淡々と描くところが大石圭の持ち味だと思うんですが、『水底から君を呼ぶ』や『1303号室』での異常な状況ってオカルト的には返って普通なので、現実的に淡々と描くとなんだか単調で味気ないものに感じられます。ギャーギャー騒げというわけではありませんが、文体か展開にひとひねり欲しいところ。


しかし、プーは思い出すくせに婚約者を思い出さないってのは無いんじゃないの? ちょっとエピソードの挿入の仕方に無理がある。


というわけで『1303号室』の映画化の話はどうなったのかなと思っていたんですが、もう公開を待つだけなのかな?
監督は『富江』の及川中で、主演は中越典子。『ストロベリーショートケイクス』は良かったよなと思いつつ調べてみたら、中越典子は『コワイ女』の雨宮慶太監督の作品でも主役を演じているみたい。ホラークイーンでも目指すのだろうか。オフィシャルサイトのトップページの写真、怖いけどね。
トレイラーはできていたので観てみたら、古田新太も出演しているみたい。
なんかピンとこないけど、いちおう楽しみにしています。原作よりつまらなくなることはないと思うし。

MonteCristo International
http://www.cubeinc.co.jp/nakagoshi/
即日融資ができるキャッシング会社はコチラ!


山田悠介の作品すら映画化されている現状からみると、オカルト作品ってそんなに売れるのかなぁ?
着信アリ』の最新作もヘボかったし、そろそろ違うタイプのホラーを撮らないか? 大石圭の作品なら『自由殺人』とかいいと思うんだけども。

『1303号室』
イマイチなんだよなぁ、これ。続編あるのかな?

『自由殺人』
ちょっと趣が違っていいと思います。

富江
菅野美穂がいやに怖いぞ。